那珂川の釣り
 那珂川(なかがわ)は、その源を県北の那須岳に発し、県内を南東に流れ、幾本もの支流を合流して茨城県ひたちなか市と大洗町の間で太平洋に注ぐ一級河川で、流域は福島県、栃木県、茨城県に及んでいます。
 水量、水質などに恵まれた那珂川では、40種類以上の魚の生息が記録されています。その中にはイワナ、サケ、アユ、ウグイのほかイトヨ、カワヤツメ、ミツバヤツメなどの珍しい魚も確認されています。流域には多くの釣り場が存在し、アユ釣りのメッカとして知られています。
 また、那珂川は今日でもサケの遡上(そじょう)する川としてしても有名で、明治10年には我が国最初のサケの人工ふ化が行われており、古い漁法とともにその伝統と恵みを今に伝えています。

那珂川の漁と食彩
 古来から人は川と密接にかかわって暮らしてきました。その証(あかし)として那珂川(なかがわ)流域の縄文遺跡(じょうもんいせき)からは、魚を捕る網に石で作った「おもり」などが見つかっています。
 川とともに暮らすそのなごりは、現在も食の分野、伝統の漁法などに見られます。
 川で獲れる魚の食べ方は様々あります。川で魚を捕る方法も、様々な形の網を使う「アミ漁」、竹や木でカゴを作り罠(わな)を仕掛ける「ウケ漁」、様々な方法で魚を突き、刺(さ)して捕る「ヤス漁」、魚の習性を巧みに使い分ける「釣り漁」等、季節や魚種に応じ、様々な道具を使った漁法があります。